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12/23(木) ふるさと学習「のぼさんの道」

2021年12月23日 19時05分

 9月に、本校校区の永野集会所前に句碑が建てられました。

  

 この句碑には、正岡子規や夏目漱石らの俳句が刻まれています。これらの句は、正岡子規らが、本校校区にある白猪の滝や唐岬の滝を訪れた際に詠んだものだそうです。

 この句碑を建てた髙須賀先生は、教育者として東温市の教育に携わってきた方で、地域の歴史についても長年研究してこられました。退職後は、児童の登下校の見守りに御協力いただくなど、本校の教育活動にも深く関わっていただきました。

 今年11月にお亡くなりになりましたが、今日は、髙須賀先生と親交の深かった惣河内神社の宮司、佐伯先生に講師としてお越しいただき、髙須賀先生が「子どもたちに、子規たちの歩いた道を実際に歩かせたい。」という夢をもっていたことや、これまで調べてこられたことなどを伝えていただきました。

 

 正岡子規は、松山市内から歩いて河之内を訪れ、地域の偉人である近藤林内さん(子規の御親戚)のお宅に泊まり、白猪の滝や唐岬の滝に行って俳句を詠みました。現在は、白猪の滝から唐岬の滝まで行くには、林道を10キロほど迂回しなければなりませんが、当時、子規らが通った道ならば、1キロほどで到着するということでした。しかし、現在、その道は通れる状態ではないそうです。この道を通れるようにしたいというのが、地域の方を中心とした「林内会」の強い願いだそうです。

 

 講師の佐伯先生のお話はとても分かりやすく、子どもたちは楽しんで聞くことができました。そして、東谷に住みながらも、知らないことがたくさんあることに気付き、髙須賀先生が残した「足跡」や自分たち自身にも関わる「夢」を深く感じ取ることができました。

 授業後の児童の感想には、髙須賀先生への思いや地域への愛着が書き記されており、子どもたちにとってすばらしい時間となったことが分かります。

 佐伯先生をはじめ、お越しいただいた林内会の皆様、ありがとうございました。

 

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